タグ別アーカイブ: チェコビーズ

毒蝶 浅葱斑&麝香揚羽

屍肉に集る毒蝶の群れは
大きな長い尾を擦り付け、媚薬である鱗粉をふりまいて冥界への案内人となる
幽世への細く長い道のりをはらりはらりと飛び回り、重たい足取りを軽やかにするだろう
金色に光るは、白き衣の胸元にある磔刑の縁取
月光を映し輝いて、乾いた唇を照らすのだ

チェコビーズ
ガラスビーズ
スワロフスキー

醒めぬ眠り

起き上がれないのかと不安になる程
眠りを貪った時に見た夢の中の金平糖は、この蛍石のような色でした
にたにたと笑う道化師に、渡されたそれをひとつ口に含むと
それは子供の頃、無理矢理飲まされた風邪薬のような味がしました

蛍石(天然石)、メタルビーズ、チェコビーズ

Violet & Dandelion

枯れぬ花があるのなら
花弁を一枚引きちぎり、糸を通してつなげよう
花々のちぎられた痛みは香に変わり
花盗人の白い首を、飾ってくれるにちがいない

チェコビーズ

Sleeping Beauty

もう開く事のない目蓋と薄く開いた冷たい唇
宝物のお人形とレースに囲まれて、眠るように撮られた古写真には
遺された想いだけが写っている
死は柔らかく、優しく、そして思い出したように傷むのだ

貝、イエロージェイド薔薇カット、チェコビーズ

Poison

毒入りの紅茶と、毒入りのスコーンで始まる
毒入りのアフターヌーンティ

「今日こそ、安らかに眠れますように」と祈る少年達の膝は 貝殻の如く硬質で、傷ひとつなく丸い
ひとくち、こくんと飲み込む時には逝き先を間違えぬように
手首にロザリオをきつく巻きつけるのを忘れないで

貝、黒曜石、チェコビーズ

理化学的淑女

ふくよかで柔らかな手を、漆黒の手袋でひっそりと隠し
黒いドレスの裾を翻して、そっと白い足首を晒そう
蒼いビィズは寡婦の印
白いクロスは次の愛の証

チェコビーズ(硝子)