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Serenade

金色の目を持った少年が弾く手風琴の切なげな音色に
月は涙を流し、夜空は嗚咽をもらす
流れる雲が彼を勇めて、微かに温かい風が頬を撫でても
彼の音色は永久に変わる事はない
そんな少年は小夜曲を弾き続けて、果てまで逝く

アンティークビーズ(デッドストック)
ガラスビーズ

毒蝶 浅葱斑&麝香揚羽

屍肉に集る毒蝶の群れは
大きな長い尾を擦り付け、媚薬である鱗粉をふりまいて冥界への案内人となる
幽世への細く長い道のりをはらりはらりと飛び回り、重たい足取りを軽やかにするだろう
金色に光るは、白き衣の胸元にある磔刑の縁取
月光を映し輝いて、乾いた唇を照らすのだ

チェコビーズ
ガラスビーズ
スワロフスキー

St. Sebastian

矢が射られ、どろりとした血が滴るしなやか美しい胸
無抵抗な骨踊る長い腕と柔らかな脇の窪み

起立した乳首の傍に
体液で汚されたロザリオが寄り添っていたら
St.Sebastianは天を見て、もっと喘いだのかもしれないと

プラスティックビーズ
メタルパーツ

Fuanita

神々への神聖な貢物である私を、焚き染められた香だけが優しく抱きしめる
幸福で美しい生贄なのに、どうしてこんなにさみしいのでしょう
神官たちの無表情な瞳は、鋭利で氷のように蒼く輝く

この肉体を、心を奉げたもう
純白の頂からであれば、神の国は近いに違いないから

硝子ビィズ
スワロフスキー
メタルパーツ

Rosalia Lombardo

シチリアの骸骨達が迎える納骨堂の奥深く、2歳のまま眠り続けるRosalia
彼女の柔らかそうな前髪やふっくらとした頬、うっすら開いた唇…

死後、何年もそのままの姿だったために、家族が悲しみ耐えられず、
訪れなくなってしまったという逸話をもつ聖少女が
少しでも、幸福で温かい眠りを永久に続けられるように、祈りをこめて作りました

ホワイトジェイド、イエロージェイド(ともに天然石)

Madame Edwarda

真夜中の闇に、滴る唇を持つEdwarda
あたしは神なのよ、と言いながら気高く恥を晒す彼女へと
Georges Albert Maurice Victor Batailleに深い愛を込めて

紫水晶、蛍石(共に天然石)

醒めぬ眠り

起き上がれないのかと不安になる程
眠りを貪った時に見た夢の中の金平糖は、この蛍石のような色でした
にたにたと笑う道化師に、渡されたそれをひとつ口に含むと
それは子供の頃、無理矢理飲まされた風邪薬のような味がしました

蛍石(天然石)、メタルビーズ、チェコビーズ

Violet & Dandelion

枯れぬ花があるのなら
花弁を一枚引きちぎり、糸を通してつなげよう
花々のちぎられた痛みは香に変わり
花盗人の白い首を、飾ってくれるにちがいない

チェコビーズ

Sleeping Beauty

もう開く事のない目蓋と薄く開いた冷たい唇
宝物のお人形とレースに囲まれて、眠るように撮られた古写真には
遺された想いだけが写っている
死は柔らかく、優しく、そして思い出したように傷むのだ

貝、イエロージェイド薔薇カット、チェコビーズ

Poison

毒入りの紅茶と、毒入りのスコーンで始まる
毒入りのアフターヌーンティ

「今日こそ、安らかに眠れますように」と祈る少年達の膝は 貝殻の如く硬質で、傷ひとつなく丸い
ひとくち、こくんと飲み込む時には逝き先を間違えぬように
手首にロザリオをきつく巻きつけるのを忘れないで

貝、黒曜石、チェコビーズ

Clown

夕陽に染まる、ぼろぼろの天幕の下で
売れないピエロを想うバレリーナのか細い手に握られているロザリオは
きっと、こんな色に違いない

チェコビーズ(硝子)

理化学的淑女

ふくよかで柔らかな手を、漆黒の手袋でひっそりと隠し
黒いドレスの裾を翻して、そっと白い足首を晒そう
蒼いビィズは寡婦の印
白いクロスは次の愛の証

チェコビーズ(硝子)